
買取担当より
先日は兵庫県西宮市にお住まいのお客様宅へ、出張買取に伺いました。
ご依頼の内容は「植物学や園芸に関する本が大量にあるので、査定してほしい」とのこと。
事前のお電話でも、「専門書が多く、重くて運べないので…」とお困りの様子だったため、即日対応させていただくことになりました。
玄関を開けると、リビングには整理された段ボールと書棚にずらりと並ぶ書籍の山。
最初に目に入ったのは、植物図鑑や園芸学、花卉文化史に関する専門書の数々でした。
特に目を引いたのは、以下のような資料群です。
【査定対象となった主な書籍】
どれも学術的価値が高く、研究者や図書館、専門分野の愛好家に求められるような書籍です。
お話を伺うと、お客様は元々大学で植物生態学を教えていらしたとのこと。
研究引退後に自宅の整理をされていたそうです。
「ただ捨てるのはもったいなくてね。本がまたどこかで役に立つなら、それが一番です。」
というお言葉に、私たちも強く共感いたしました。
学びの詰まった本が、次の持ち主の手でまた活用されていくことは、古書買取の醍醐味でもあります。
【本日の査定結果】
査定所要時間:約1時間30分
買取金額:合計 ¥15,000
※写真以外の書籍も査定しております。
※市場での需要、保存状態、シリーズの揃い具合などを加味した上で、できる限りの価格をご提示させていただきました。
お客様にも「思っていたよりも高く買い取ってもらえて助かりました」と大変ご満足いただき、笑顔でお見送りいただきました。
【まとめと感想】
出張先で直接お話を伺えることも多く、本と人とをつなぐ大切な時間でもあります。
当店では、大学関係者や研究者の方も多く、学術資料のご依頼をいただく機会も少なくありません。
大切にされてきた蔵書を、次世代へと橋渡しする役割として、今後も丁寧な対応を心がけてまいります。