
ご依頼者様の声
故人がアイヌ語と民俗学を長年研究していまして、北海道関連の本がかなりの量あります。アイヌ研究の本は専門性が高く、価値を理解いただける業者を探していました。
買取担当より
【ハイエース2台分のアイヌ研究蔵書 — 高槻市で遺品整理の出張買取】
事前にお電話で「故人がアイヌ語と民俗学を長年研究していて、北海道関連の本と辞典類がかなりの量ある」とお伺いしておりました。
アイヌ語研究の専門書は、版元・著者・刊行年によって市場での評価が大きく異なる分野です。
当日は経験豊富なスタッフがお伺いし、ハイエース2台にて午前9時から開始させていただきました。
高槻市は大阪府北部、北摂地域に位置し、京都府との境にも近い地域です。
市街地の住宅地での出張買取は、駐車スペースの確保や搬出経路の確認が事前に必要となります。
今回もお客様と事前に駐車位置と搬出ルートを打ち合わせのうえ訪問させていただきました。
【金田一京助全集や萱野茂著作が揃う書棚を拝見して】
書棚を拝見すると、アイヌ研究の中核となる著作群がきれいに領域ごとに分類されていました。
アイヌ語研究、アイヌ口承文芸(ユーカラ・カムイユカラ・ウウェペケレ)、アイヌ民具、アイヌ食文化、北海道地名研究、各テーマが個別の棚に整理されており、故人様が長年同じ視点で研究を深めてこられたことが明確に伝わる構成です。
本のボリュームはハイエース2台分。
函付き・帯付きで保存状態は良好なものが多く、書込みは要所への栞・付箋程度。
研究者として参照される本でありながら、お客様が大切に保管されてきた蔵書であることが伝わってきました。
【金田一京助・萱野茂・久保寺逸彦 — お譲りいただいた主な書籍】
主な領域と代表的な書籍は次のとおりです。
■ アイヌ語研究・辞典類
- 『萱野茂のアイヌ語辞典』増補版(本+CD-ROM、三省堂)
- 服部四郎編『アイヌ語方言辞典』
- 西鶴定嘉『東北六県 アイヌ語地名辞典』
- 山田秀三『アイヌ語地名の研究』『北海道の地名』(北海道新聞社)
■ アイヌ口承文芸・叙事詩(ユーカラ)
- 萱野茂『アイヌ叙事詩 ユーカラ集』全巻揃い
- 貫塩喜蔵『アイヌ叙事詩 サコロペ』(白糠町)
- 久保寺逸彦『カムイユカラ KAMUY-YUKAR』
- 久保寺逸彦編『新訂復刻 ウウェペケレ集大成』(平成3年度、北海道教育委員会)
- 織田ステノ口承文芸 全5巻(静内町郷土史研究会、1991年〜1995年)
- 久保寺逸彦『アイヌ叙事詩 神謡・聖伝の研究』
■ アイヌ文化・民具・社会
- 萱野茂『アイヌの民具』(アイヌの民具刊行運動委員会編)
- 萱野茂『アイヌ歳時記』
- 『アイヌからのメッセージ』(北海道立北方民族博物館 展示解説)
- 『アイヌ社会史300年』
- 中本ムツ子 語り『アイヌの知恵 ウパシクマ』(平取町二風谷アイヌ文化博物館)
- 『聞き書 アイヌの食事』(日本の食生活全集)
- 堺比呂志『菅江真澄とアイヌ』
■ 金田一京助 全集・関連書
- 『金田一京助 全集』(揃い)
- 『金田一博士記念 アイヌ語研究』
- 『金田一博士記念 アイヌ文化志』
■ 入門書・教材
- 『やさしいアイヌ語』(1)(2)(3)(平取町二風谷アイヌ文化博物館)
- 平取町『二風谷アイヌ語教室 広報紙』創刊号〜第二十号
ダイワブックサービスでは、アイヌ語・アイヌ文化・北海道民俗学といった専門領域の書籍を、テーマや出版社・版次・保存状態を踏まえてお見積もりさせていただきます。
金田一京助全集の揃い、織田ステノ口承文芸全5巻、萱野茂シリーズの揃い、平取町・静内町・門別町・白糠町といった北海道の各町郷土史研究会刊行の絶版書などは、この分野を学ぶ研究者にとって入手の機会が限られる文献として確認させていただきました。
【大阪府高槻市・北摂エリアでの出張買取対応】
ダイワブックサービスでは、大阪府高槻市(JR高槻駅・阪急高槻市駅エリア、富田・芥川町を含む)はもちろん、北摂地域(豊中市・茨木市・吹田市・池田市・摂津市・島本町)、京都府境(長岡京市・大山崎町・八幡市)まで出張買取に対応しております。
遺品整理に伴う蔵書整理では、ご遺族の方の作業負担を最小限にするため、当社スタッフが書棚からの取り出し、段ボールへの梱包、搬出、運搬まですべて担当いたします。今回はハイエース2台分の蔵書を、午前9時から午後11時までの2時間で完了させていただきました。
【アイヌ研究の愛蔵書 — 旅立ちのお手伝いを終えて】
故人様が長年にわたって集められたアイヌ語・アイヌ文化・民俗学の研究蔵書を、ダイワブックサービスがお預かりさせていただきました。
これらの書籍は、これからアイヌ研究を志す研究者・学生・愛読者のもとへ、お届けしてまいります。
アイヌ語・アイヌ文化研究は、近年北海道大学アイヌ・先住民研究センターを中心に、若い世代の研究者層が再び広がりつつある分野です。
故人様の蔵書が、次の世代の研究者・愛読者の手元で再び活用されることを、私たちもうれしく思います。
この度は貴重な蔵書をお譲りいただき、誠にありがとうございました。



