
ご依頼者様の声
「主人が大事にしていた本なので、ゴミに出すわけにはいきませんでした。また誰かに使ってもらえるなら嬉しいです」
「思っていたより良い金額で買い取ってもらえました。これだけの量を運ぶのは無理だったので、出張買取で本当に助かりました」
買取担当より
先日は神戸市西区のお客様から「書道の本がたくさんあるんですが」とお問い合わせをいただき、出張に伺いました。
電話で「かなりありますよ」とは聞いていましたが、玄関を開けた瞬間に「これは相当だな」と思いました。
廊下にすでに本が積まれていて、和室に案内されると、床から天井近くまでびっしり本が並んでいます。
お客様によると、ご主人が40年以上書道を続けていて、その間に集めた本だそうです。
今回の引っ越しで書斎がなくなるため、整理することになったとのことでした。
最初に拝見した時の印象
和室に入って、まず「これは時間かかるな」と思いました。
6畳の部屋の三方の壁際に、本が高く積まれています。高さは私の肩くらいまで。
どれも分厚くて重そうな本ばかりです。
背表紙を見ると、金色の文字で「書道大字典」とか「篆刻大辞典」とか書いてあります。
こういう専門的なコレクションを一度に見られるのは、古書店スタッフとしては嬉しい反面、査定の責任も感じます。
内容を確認して分かったこと
お客様に確認しながら、積まれた本を見ていきました。
辞典と字典が約200冊 まず目についたのが大きな辞典類です。
「書道大字典」という本は、厚さが5センチ以上あって、持つとずっしり重い。
こういう辞典が何種類もあります。
楷書、行書、草書、それぞれの書き方を調べる辞典です。
箱に入っているものが多く、状態も良さそうです。
お手本の本 書道では古い名品を真似して練習するそうで、その名品を印刷した本がたくさんありました。
中国の昔の有名な書家の作品集です。
王羲之とか顔真卿とか、書道をやる人なら知っている名前が並んでいます。
「中国法書選」というシリーズだけで50冊以上ありました。
歴史や理論の本が 書道の歴史を研究した本や、書道論を解説した本。大学の授業で使うような専門的な内容です。
正直、パラパラめくっても内容は難しいです。
実際の書き方を教える本「楷書の書き方」「行書を学ぶ」といった、実践的な内容の本。
練習用の手本もたくさんありました。
その他 筆や墨、硯の本、展覧会の図録、書道雑誌など。
見ていて分かったのは、この方は趣味のレベルを超えて、本格的に書道を学んでいたということです。初心者向けの本はほとんどなく、中級者以上が使うような専門的な本ばかりでした。
査定で確認したポイント
書道の本を査定する時、いつもチェックしているポイントがあります。
出版社を見る 書道専門の出版社から出ている本は、需要が安定しています。
二玄社、芸術新聞社、木耳社といった名前が出版社欄にあれば、まず買取対象です。
箱があるかどうか 書道の本は箱に入っているものが多いです。
箱を「函」と呼びますが、この函があるかないかで値段が変わります。
今回は8割くらいが函付きでした。
保存状態 重い本が多いので、背表紙が傷んでいないか、ページが外れていないかを見ます。
和室で保管されていたこともあって、全体的に状態は良好でした。
書き込みの有無 書道の本は実際に使うものなので、メモや書き込みがある場合もあります。
ただ、辞典や図録には書き込みがない方が良いです。
今回は一部の教科書に鉛筆でメモがある程度で、ほとんどは綺麗でした。
今の需要 書道をやる人は減っていますが、真面目に学ぶ人は専門書を探しています。
特に名品のお手本や辞典は、常に問い合わせがあります。
査定中に見つけた良い本
1000冊も見ていると、特に良いものが何冊か出てきます。
お手本のシリーズが揃っている 「中国法書選」という、書道を学ぶ人の定番シリーズが60巻近く揃っていました。
これは書道教室の先生からもよく問い合わせがある本です。箱入りで状態も良好でした。
大きな辞典の古い版 1970年代に出た「書道大字典」がありました。
後の版よりも印刷が綺麗で、装丁もしっかりしています。
印の図録 古い印の写真が載った図録が何冊か。印を彫る人には貴重な資料です。
研究書 大学の先生が書いたような学術的な本。
一般の書店では売っていないような専門書もありました。
戦前の本 昭和初期に出版された本が数冊。
和紙に印刷された折本というタイプで、今では珍しいものです。
お客様との会話で印象に残ったこと
査定の合間に、お客様といろいろお話ししました。
「主人は毎日書道の練習をしていました。この本も、必要になるたびに一冊ずつ買い集めたものです」
「本当は全部持って行きたいんですが、引っ越し先には置く場所がなくて。でも、ゴミに出すわけにはいかないでしょう」
「主人が大事にしていた本なので、また誰かに使ってもらえたらと思います」
ご主人は3年前に亡くなられたそうです。奥様は書道をされないので、本の内容は詳しく分からないそうですが、ご主人の情熱は伝わってくるとおっしゃっていました。
査定額をお伝えすると、「そんなにしてもらえるんですね。主人も喜んでいると思います」と言っていただけました。
「これだけの量、どうやって運ぶんですか」と心配されていましたが、「慣れてますから大丈夫ですよ」とお答えしました。正直、かなり重かったですが。
神戸市西区エリアの出張買取について
神戸市西区は、よく伺うエリアです。
訪問までの流れ お問い合わせの時に、本のジャンルと大体の冊数を教えてください。
専門書が多い場合や、今回のように大量の場合は、時間に余裕を持って訪問日を決めます。
今回は午前中から伺って、夕方までかかりました。
当日の作業 到着したら、まず全体を見せていただきます。
その後、査定していきます。
今日は査定に約3時間、搬出に1時間ほどかかりました。
査定が終わったら、その場で現金でお支払いします。
神戸市西区内どこでも 西神中央、西神南、学園都市、伊川谷、押部谷、玉津など、神戸市西区内ならどこでも伺います。
ニュータウンのマンションも、一軒家も対応できます。
出張費用 出張費は無料です。
大量買取の場合 数千冊以上ある場合、査定に時間がかかります。
搬出作業 重い本が多い場合は、台車やダンボールを多めに持っていきます。
今回は約40箱分になりました。
階段の上り下りも全部こちらでやりますので、お客様に手伝っていただくことはありません。
こんな本も一緒に 書道の本だけでなく、他のジャンルの本が混ざっていても大丈夫です。
まとめて査定します。
茶道の本や、美術書、文学全集など、何でも見ます。
神戸市西区で古本の整理を考えている方、特に専門書がたくさんある方、まずは気軽に相談してください。冊数が多くても対応できます。電話一本で自宅まで伺います。
連絡方法 電話でもメールでも大丈夫です。
「だいたいこれくらいの量があります」と教えていただければ、訪問日を調整します。「正確な冊数は分からない」という方も、「たぶん段ボール10箱分くらい」とか、「本棚3本分」とか、目安を教えてもらえれば大丈夫です。
神戸市西区で書道書、美術書、専門書の買取なら、当店にお任せください。

