数学書・物理学書の買取 大学教授の退官や遺品整理で専門書をお引き取りします

大学の指定教科書が改訂されても、旧版の演習書を探す学生は減りません。定理そのものが書き換わらないので、20年前の本でいまも足りるからです。当店は三重県津市で約1500冊、堺市で物理学・数理科学の専門書約800冊、京都府京田辺市で約500冊、神戸市灘区ではご遺品の蔵書約2500冊をお引き取りしてきました。

研究室の退去期限に合わせた搬出も承ります。

聖文社の問題解法辞典シリーズ 数学公式辞典・幾何学辞典など6冊

数学書と物理学書の買取価格が同じ教科書でも分かれるところ

岩波講座は巻の抜けを最初に数えます。全17巻34分冊がそろっているかどうかで、同じシリーズでも扱いが変わるからです。

数学では定理が改訂されません

高木貞治『解析概論』が刊行されたのは戦前です。それでも解析学の講義で名前が挙がり続けているのは、証明の筋道が古びていないからです。実用書は数年で内容が置き換わりますが、数学と物理学は原理から積み上げる分野なので、旧版のまま読める本が多く残ります。

ブルバキ『数学原論』(東京図書)のように、絶版のまま新刊では手に入らない名著もあります。図書館で借りるしかない本を、手元に置いて書き込みながら読みたい人がいる。それが理数系の古書が動き続ける理由です。

講座ものは全巻そろっているかで別物になります

岩波書店の講座もの、共立出版の講座シリーズ、裳華房の数学選書・基礎物理学選書、サイエンス社のSGCライブラリ、物理では吉岡書店の物理学叢書や朝倉書店の大系もの。これらは中身を確かめるより先に、何巻まで残っているかを数えます。

背表紙に講座、選書、大系、叢書、ライブラリと入っていたら、巻数の抜けは当日こちらで数えます。分かる範囲のメモがあれば助かります。抜けていても査定はしますが、そろっている場合とは金額の桁が変わることがあります。

代数・幾何・解析・確率統計と数学の分野別に見る査定

数学は、代数・幾何・解析・確率統計のどの分野も査定の対象です。代数なら環論と群論の絶版書、幾何ならトポロジーと微分幾何の講座もの、解析なら関数解析と偏微分方程式の大学院向け教科書、確率統計なら数理統計の定番書のまとまった揃い。応用数学や数値解析、数学史の本もあわせて査定します。

金額が動くのは講座ものと絶版の演習書です

背表紙に講座・選書と入っていたら別にしてほしい本

  • ブルバキ『数学原論』(東京図書)などの絶版の大型叢書
  • 『ランダウ=リフシッツ 理論物理学教程』(東京図書)、『ファインマン物理学』(岩波書店・全5巻)などの定番教程
  • 『岩波講座 現代数学の基礎』『岩波基礎数学選書』などの講座・選書もの
  • 『岩波数学辞典』『幾何学大辞典』(槙書店)などの専門辞典
  • 高木貞治『解析概論』(岩波書店)、佐武一郎『線型代数学』(裳華房)、杉浦光夫『解析入門』(東京大学出版会)など、改訂を重ねても探され続ける定番教科書
  • 齋藤正彦『線型代数入門』(東京大学出版会)のように、長く版を重ねている入門書
  • 中原幹夫『理論物理学のための幾何学とトポロジー』のような大学院向けの専門書
  • 共立講座 21世紀の数学、サイエンス社のSGCライブラリ、絶版の演習書のまとまった揃い

解答冊子の有無が意外に大きい

演習書は別冊の解答が付いていたものが多く、これが抜けていると評価が下がります。買う側は答え合わせのために探しているので、本体だけでは用が足りないのです。SGCライブラリのように雑誌扱いで刊行されたシリーズも、号の抜けが響きます。洋書のペーパーバックは背が割れて中身が外れかけているものが多く、これも減額の要因です。

数学書と物理学書の買取実例 津・堺・京田辺・神戸・東大阪の5件

三重県津市の書斎から、辞典類がまとまって出てきました

聖文社の問題解法辞典シリーズが『数学公式辞典』『幾何学辞典』と並び、その隣に『岩波数学辞典』『詳解物理学演習』。辞典と演習書が書斎に整えて保管されていた約1500冊で、査定から搬出まで3時間で終わりました。人生の節目に、必要としている方の手に渡ってほしいというご依頼でした。

堺市はSGCライブラリの号がそろっていました

サイエンス社のSGCライブラリは雑誌のような体裁で号を重ねるシリーズです。『ゲージ理論と幾何学』『重力理論と重力崩壊』を含む約800冊で、号の抜けが少なかったのが評価につながりました。長く物理学の研究に携わってこられた方が、若い研究者や学生に活用してもらいたいと売却を決められています。

京田辺市は専門書と一般書が混ざったままでした

V.I.アーノルド『古典力学の数学的方法』(岩波書店)の隣に、一般向けの数学史の読み物。分けずにそのままで、と伺って約500冊をお引き取りしました。混在していても査定の手間は変わりません。

車2台で1日 神戸市灘区の約2500冊

約2500冊という量で、物理学・宇宙論から数学・経済学まで分野が広がっていました。「物理か数学かも分からない」と言われました。棚では分けず、車に積んでから分野別に並べ直しています。

研究室の退去期限があるときの買取と搬出の段取り

東大阪市の一件は、ご遺族が分野の見当がつかないところから始まりました。大学教授のご蔵書をまるごとお引き取りし、研究室からの搬出まで対応しています。

退官にともなう整理では、部屋を明け渡す日が先に決まっていることがほとんどです。日程が決まっているなら、書名が分からない段階でご連絡ください。棚の写真が数枚あれば、何台で伺うか、何時間かかるかの見当がつきます。

同じ『線型代数入門』でも版によって差が出ます。実際の金額は買取価格のページに書名ごとに並べています。

数学書の買取でよく聞かれること 解答冊子 洋書の傷み 搬出の日数

Q. 洋書の背が割れて中身が外れかけています。値段はつきますか?

A. 背が割れていると評価は下がりますが、本文が揃っていれば査定します。外れたページも捨てずに挟んでおいてください。順序が分かれば揃いとして扱えます。同じシリーズの他の巻がきれいなら、まとめて拝見します。

Q. シリーズの解答冊子だけ人に貸したままです。金額はどれくらい下がりますか?

A. 巻ごとに解答が分かれているシリーズなら、残っている分だけで揃いとして見ます。全巻共通の1冊だけが抜けている場合は下げ幅が大きくなります。どの巻の解答が手元にあるか分かれば、その形で査定します。

Q. 1日で搬出まで終わりますか?

A. 冊数によります。津市の約1500冊は査定から搬出まで3時間、神戸市灘区の約2500冊は車を複数台まわして1日で終えました。棚1段ずつ引きで撮った写真を数枚いただければ、事前に段取りをご案内します。書名が読めなくてかまいません。

旧版の演習書は、いま解いている学生の机に戻っていきます。研究室に積まれたまま行き先が決まらない本があれば、日程だけ先にお知らせください。