東洋医学・漢方・鍼灸の本の買取と査定のポイント 鍼灸院やクリニックの蔵書整理も承ります

鍼灸院やクリニックの書棚は、患者を診るために引かれてきた本で埋まっています。読み終えて置いてある本ではないので、閉院や移転が決まるとまとまった形で一度に出てきます。

上海中医学院編『針灸学』に6,000円、『山本巌の臨床漢方』上下巻(メディカルユーコン)に5,000円をつけた例があります。岡山県倉敷市へは奈良本店から伺い、本棚3つ分の約700冊をお引き取りしました。診療時間外や閉院日に合わせて伺います。

『日本漢方腹診叢書』『続 日本漢方腹診叢書』『臨床鍼灸古典全書』の函がオリエント出版社の名で棚に並ぶ

東洋医学書の買取価格 古典は古いほど、臨床書は新しいほど

同じ書棚に、刊行が古いほど探される本と、新しい版のほうが動く本が混ざっています。この分野の査定は、まずその二つを分けるところから始まります。

『黄帝内経』の注釈書と経穴の解説書では動きが逆です

『黄帝内経素問』や丹波康頼『医心方』の原典と注釈書は、刊行年で価値が決まりません。原文が確定している古典なので、江戸期の版本でも昭和の影印本でも、読める形で残っていることに意味があります。

いっぽう経穴の取り方や手技を解説した臨床書は、版が新しいほうが引き合いが強くなります。学校で使う教科書が改まると、旧版を探す人が減るためです。同じ棚から出た本でも、この二つは別の見方をします。

オリエント出版社と東洋学術出版社と医道の日本社

この3社の函が並んでいる棚は、まとまりとして数えます。オリエント出版社は東洋医学古典の復刻、東洋学術出版社は中医学のシリーズ、医道の日本社は鍼灸の専門書。それぞれ扱う領域が分かれているので、3社が揃っているとその方が何を追ってきたかが見えます。

『近世漢方医学書集成』なら名著出版、『鍼灸医学大系』なら雄渾社です。奥付を開かなくても、函の背の書体で見当がつくことがあります。

オリエント出版社の叢書は巻数と揃いで金額が変わります

この版元の復刻叢書は、当店が東洋医学の分野でつけた金額の上位を占めています。巻数が多く、揃いのまま出てくることが少ないためです。

『臨床漢方診断学叢書』は全30巻という規模で、揃いで残っている例がまずありません。堺市で拝見した棚には『臨床漢方病証学叢書』が並んでいました。函の背にこの版元の名前が続いていたら、まず巻数を確かめます。

端本でも査定します。ただし全30巻の揃いと、20巻ほど残っている状態とでは金額が変わります。函を開けて何巻あるかを見るのは当日の作業ですので、順に並べ直す作業は不要です。

同じオリエント出版社でも、叢書ごとに収めているものが違います

函の背に同じ社名が並んでいても、中身は別のものです。当店で金額をつけた3点で説明します。

『臨床漢方診断学叢書』全30巻 1994年から1995年 45,000円

  • 四診、脈診、腹診、舌診、基礎理論を巻ごとに分けた診断学の叢書
  • 脈診を扱う巻が複数あり、腹診と舌診をまとめた巻、問診と望診の巻が続きます
  • 状態は函の角のつぶれ、背の巻数表示の擦れ、本体の背の色焼けを見ます

『臨床漢方病証学叢書』全18巻 30,000円

  • 江戸期と中国の古医書を影印で復刻した叢書
  • 『談疾語證』『医学管錐』『医籤』『脾胃論』など、各巻に複数の古医書が入ります
  • 状態は函の上部のシミと、影印の図版の濃さを見ます

『東洋医学雑誌復刻叢書』全7冊 2003年 15,000円

  • 戦前から戦後の鍼灸雑誌11誌を精選して復刻したもの
  • 『実験鍼灸医学誌』『鍼灸の治療』『望真小誌』『鍼灸医術古方之研究』『日本鍼灸医術』『鍼灸月報』『随証療法』ほか
  • 解説と索引が付きます。この2つが残っているかを確かめます

診断学叢書は理論を巻ごとに分けたもの、病証学叢書は古医書の影印、雑誌復刻叢書は雑誌です。背を見ただけでは判別しにくいので、函から1冊抜いて扉を開きます。扉に叢書名と巻数が入っています。

諺解書は江戸の医師が漢文の医書に日本語で注釈をつけたものです

『続 鍼灸医学諺解書集成』全6巻の買取価格は10,000円です。1988年の刊行で、本巻4冊に別巻2冊が付く構成です。

諺解書とは、中国の医書を日本の読者に読めるよう書き直したものを指します。第1巻に『格致余論諺解』と『和剤局方発揮諺解』、第2巻に『潦洄集倭語鈔』、第3巻に『医学至要抄』と『医学三蔵弁解』、第4巻に『灸法口訣指南』が収められています。

別巻2冊がそろっているかを最初に見ます。本巻だけが残っていることがあるためです。函の上部に埃がたまっていても、影印の濃さが保たれていれば査定に響きません。

東洋学術出版社の中医学シリーズは冊数がまとまって出てきます

中医学を学んだ方の棚は、この版元のシリーズで埋まっていることがあります。芦屋市の鍼灸院では『中国漢方医薬学概論』と補編、『中医方剤学』といった中医学のシリーズがまとまって並んでいました。

中医学は理論の体系がひととおりそろって初めて使える分野なので、概論、方剤、診断、臨床各論と買い足していかれます。結果として、同じ版元の背が棚に連なる形になります。この並びを見たら、途中の巻が抜けていないかを確かめます。

棚の並びから見当がつく版元

  • オリエント出版社 東洋医学古典の復刻叢書。函入りで巻数が多い
  • 東洋学術出版社 中医学の理論と臨床のシリーズ。冊数がまとまる
  • 医道の日本社 鍼灸の実技書と専門誌
  • 名著出版 『近世漢方医学書集成』全116巻
  • 雄渾社 『鍼灸医学大系』
  • 小学館 『中薬大辞典』全5巻

『中薬大辞典』のような辞典は索引の巻がそろっているかを見ます

生薬と方剤の辞典は、鍼灸院にもクリニックにも置かれています。小学館の『中薬大辞典』全5巻の買取価格には13,000円をつけました。本編に索引の巻が付く構成で、索引が抜けると引く道具として使えなくなります。

辞典と事典は重いので、棚のいちばん下か床に平積みになっていることが多くあります。書棚を見るときは足元も確かめてください。函が失われていても査定は進みますが、揃いの評価は函があるほうが上がります。

『近世漢方医学書集成』全116巻は巻数を先に数えます

大型集成は巻数の確認が最初です。全116巻が揃っている状態と、80巻ほど残っている状態では、扱いが変わります。端本でも査定はしますが、揃いと同じ金額にはなりません。

函の背に集成・叢書・影印とある本

  • 『黄帝内経素問』『医心方』(丹波康頼)などの古典の原典・影印本・注釈書
  • 『近世漢方医学書集成』(名著出版・全116巻)などの大型集成
  • 『臨床鍼灸古典全書』『日本漢方腹診叢書』(オリエント出版社)などの復刻叢書
  • 『鍼灸医学大系』(雄渾社)、『和刻漢籍医書集成』などの大系もの
  • 『国宝 半井家本医心方』『黄帝内経稀書集成』『臨床漢方病証学叢書』などの流通の少ない資料
  • 上海中医学院編『針灸学』のような中文のテキスト
  • 山本巌の臨床漢方』上下巻(メディカルユーコン)のような臨床家の著作
  • 漢方医学大全』のような大型の総論書
  • 経絡・経穴・脈診・腹診など臨床家向けの絶版書
  • 生薬・方剤・薬膳の専門書のまとまった揃い

影印本は図版が読めるかどうかを見ます

影印本は原典を写した本なので、図版の濃さが評価を左右します。刷りが薄くて経穴図の線が飛んでいるものや、和綴じの綴じ糸が切れて順序が分からなくなっているものは、資料として使いにくくなります。函の欠けは、中身が揃っていれば査定します。

経穴と手技の実技書は1,000円前後の帯です

治療家が日々使っている実技書は、叢書ほどの金額にはなりませんが、まとまれば数になります。これまでにつけた金額を挙げます。

経穴・脈診・手技の本につけた金額

  • 『中国古代医学大系 漢方・鍼灸の源流』 1,200円
  • 『図説 東洋医学 基礎編』 1,200円
  • 『わかりやすい臨床中医臓腑学』第4版 1,000円
  • 『日本本草学の世界 自然・医薬・民俗語彙の探究』 1,000円
  • 『鍼灸治療 上下・左右・前後の法則』 950円
  • 『ツボ単 経穴取穴法・経穴名由来解説』 850円
  • 『てい鍼テクニック』 800円
  • 『傷寒論鍼灸配穴選注』改訂版 800円
  • 『日本鍼灸の診断学 伝統流派から中医学まで』 750円
  • 『藤本蓮風 経穴解説』増補改訂 新装版 550円

この帯は使用感のあるものが多い分野です。日々開いてきた本ですから当然で、表紙の擦れや角の傷みで査定を止めることはありません。判断が変わるのは、水濡れで頁が波打っているものと、経穴図の線が読み取れないほど傷んでいるものです。

手元にある版が何年の刷りかは、調べずにおいてください。奥付は当日開きます。

上海中医学院編『針灸学』は定価33,000円の本です

上海中医学院編『針灸学』の買取価格に6,000円をつけました。土屋書店から2007年6月に出た本で、井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔の4名による訳です。

経穴の位置を図で示し、常用穴と予備穴を分けたうえで、刺灸法の操作まで解説しています。中国の中医学院で使われてきたテキストを訳したもので、日本の教科書とは経穴の並べ方が違います。

定価と買取金額の関係

  • 『針灸学』は定価33,000円。当店の参考買取価格は6,000円です
  • 定価の高い専門書ほど金額が出やすい傾向はありますが、比率が一定ということはありません
  • 判断は定価ではなく、いま探している人がどれだけいるかで決まります

定価を基準にお考えになる方が多いのですが、古書の値段は市場に出ている数と探している人の数で決まります。定価5,000円の本が絶版で入手できなくなっていれば、定価30,000円の本より高くなることもあります。

門下の方がまとめた臨床の記録も探されています

『山本巌の臨床漢方』上下巻の買取価格に5,000円をつけました。メディカルユーコンから2010年5月に出た本で、著者は坂東正造と福冨稔明。山本巌の門下にあたる方々が、大阪での難病症例をもとに薬物治療をまとめたものです。定価は22,000円でした。

こうした一門の記録は、大手の医書出版社ではなく専門の版元から出ることが多く、部数も限られます。書店に長く並ぶ性質の本ではないため、絶版になると古書で探すしかなくなります。

背に聞いたことのない社名が入っていたら、その本は残しておいてください。医学書の版元は数が多く、一門や研究会が自前で出したものも混ざります。

治療に使う本と健康法の本では、値段の帯が分かれます

鍼灸院の棚には、患者を診るために引いてきた本と、ご自身や家族の健康のために読まれた本の両方が並びます。査定ではこの二つを分けて見ます。後者は部数が多く刷られているため、金額が伸びません。

一般向けの健康書につけた金額

  • 『愚解経脈論 邦医学テキスト』 400円
  • 『図解 世界一やさしい東洋医学』 350円
  • 『「けいらく」で体を整える 東洋医学・経絡で考える』 300円
  • 『基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書』 250円
  • 『ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方食材帖』 30円

書店の健康の棚に置かれる本、ツボや薬膳を一般の方向けに解説した本がこの帯です。刷り部数が多いぶん、古書として出回る数も多くなります。

とはいえ、この帯だけ先に抜いておく手間は要りません。健康書の間に絶版の臨床書や叢書の端本が挟まっていることがあります。金額の付かない本もそのまま持ち帰りますので、あとに残る本は出ません。

漢方・鍼灸書の買取実例 大津3000冊超から東淀川区5000冊まで

3階に上がると床から天井までオリエント出版社の函でした 大津市

事前のお電話では300冊ほどと伺っていました。ご自宅の3階に上がると、オリエント出版社の書籍を相当数含む蔵書がぎっしり収まっていて、数えると3000冊を超えていました。その日は下見だけにして、翌日スタッフ5名で再訪問し、約4時間で運び出しまで終えています。冊数が見当と違っても、そのまま進めます。

和装の医書が黒と青の函に入って積まれ、奥に袋詰めの資料が置かれた木の棚

鍼灸院の待合と自宅の書棚に分かれていた約700冊 堺市

2ヶ所を回ってお引き取りしました。合わせて約700冊のうち、オリエント出版社の書籍が約300冊。『国宝 半井家本医心方』『黄帝内経稀書集成』『日本漢方腹診叢書』『臨床漢方病証学叢書』と、市場に出る機会の少ない資料が並んでいました。

『臨床漢方診断学叢書』『続 鍼灸医学諺解書集成』『日本漢方腹診叢書』『醫心方続編』などの函入り叢書の平積み

LINEに届いた1枚に『鍼灸医学典籍大系』の函が写っていました 神戸市

閉院した鍼灸院の約600冊を、ご親族からのご依頼でお引き取りしました。写真で『鍼灸医学典籍大系』と『黄帝内経霊枢・素問』が確認できたので、伺う前におおよその見当をお伝えできています。書名が読めない写真でも、函の背が写っていれば足ります。

段ボールに整然と収められた『鍼灸医学典籍大系』の緑と茶の背表紙が二十数冊

下見のつもりで伺った日にそのまま約5000冊 大阪市東淀川区

ご自宅とは別に借りた部屋に、移動式の書棚が並んでいました。東洋医学と健康関連で約5000冊。下見だけの予定でしたが、その場で査定して買取まで進めています。倉敷市の一件も、LINEで画像をお送りいただいてから奈良本店を出て、本棚3つ分をまとめてお引き取りしました。

『東洞全集』『皇漢醫學』『東醫寶鑑』『大塚敬節著作集』などが2段に並ぶスチール書架

鍼灸院を閉じるときに出てきた約300冊 大阪府交野市

鍼灸院の閉院にともなう蔵書整理で伺いました。『黄帝内経素問』を中心に、鍼灸と気学、中医学の本で約300冊です。診療所を引き渡す日程が決まっていたため、それに合わせて伺っています。

閉院のご依頼では、本を残すか手放すかを決めきれないうちに引き渡しの日が来ることがあります。迷っている分も含めて全部拝見して、その場で分けていただく形にしています。交野市の鍼灸院で約300冊を出張買取した案件がその進め方でした。

ガラス戸の書棚に並ぶ『黄帝内経素問』の全巻と、下段の『荘子』『韓非子』などの漢籍

「倉敷まで出張可能でしょうか」から始まった約700冊 岡山県倉敷市

最初のお問い合わせは「倉敷まで出張可能でしょうか。東洋医学の本です」というひと言でした。LINEで棚の画像をお送りいただき、東洋医学の専門書がまとまっていることが分かりましたので、奈良本店から伺っています。

本棚3つ分の約700冊をすべてお譲りいただきました。岡山県倉敷市で東洋医学書700冊を買取した蔵書は関西の外にありましたが、この分野で冊数がまとまっていれば伺います。岡山は約500冊から伺っています。

遠方かどうかを気にされて連絡をためらう方がおられますが、棚の画像が1枚あれば伺えるかどうかをその場でお答えできます。

『インド伝統医学入門』『入門アーユルヴェーダ』『気の曼陀羅』『心の治癒力』の平積み

東洋医学の棚には身体論や健康思想の本が混ざります

芦屋市の約500冊には、『気のメカニズム』『気の科学』のほか、『健康と病のエピステーメー』『身体の零度』といった身体論の本が並んでいました。治療の技術を追ううちに、身体をどう捉えるかという本へ広がっていかれる方が少なくありません。

この並びは分けずにご相談ください。鍼灸の実技書と身体論の本では査定の見方が違いますが、仕分けはこちらで進めます。棚から抜いて別の箱に移し替えずにおいてください。

インド医学やアーユルヴェーダの本が隣に並んでいることもあります。岡山県倉敷市の約700冊は、東洋医学の専門書から食事療法や薬草の本まで幅がありました。

小口を手前に向けて重ねられた医書の山と、その脇に立てられた中文の本

古書店に通ってこられた方の蔵書 大阪府大東市 約300冊

以前からお電話でご相談をいただいていた方から、整理が済んだとのご連絡で伺いました。長く古書店に通ってこられた方の蔵書です。

東洋医学と鍼灸の本が中心でしたが、『醫心方』のほかに『群書類従』や『大蔵経』も並んでいました。医書だけを集めた棚ではなく、古典籍そのものを追ってこられた棚です。大東市で『醫心方』と漢籍を買取した案件では、値段のつかない分もあわせて引き上げています。

鍼灸院やクリニックの棚とは並び方が違います。診療のために引いてきた本は分野が絞られますが、古書を集めてこられた方の棚は、東洋医学の隣に漢籍や仏典が入ります。こうした棚では枠を決めずに全体を拝見します。

『経絡経穴学』復刻版、丸山昌朗『鍼灸医学と古典の研究』、代田文誌『針灸治療の実際』上下巻が並ぶ棚

半分には値段がつきませんでした 兵庫県西宮市 約1,000冊

ご家族が長年集めてこられた東洋医学の蔵書です。ご自宅の書斎にスチールラックが並び、隙間なく詰まっていました。テーマごとに紐で束ねられている棚もあり、学習の順に整理されていたことが分かります。

東洋医学概論と中医学の基礎理論、鍼灸治療学、経絡経穴学、方剤学と本草学、『黄帝内経』『傷寒雑病論』の現代語訳、それに整体やカイロプラクティック、徒手療法の本まで並んでいました。

正直に書きますと、約1,000冊のうち半数には査定額がつきませんでした。学習用に集められた入門書と概説書が多く、同じ本が古書市場にも数多く出ているためです。それでもお客様のご希望で全部を引き上げています。

この案件は、値段のつく本とつかない本が同じラックに混ざっている典型でした。西宮市で鍼灸・東洋医学書を出張買取した案件のように、束ねてある紐は解かずにおいてください。分類の順序そのものが、何を追ってこられたかの手がかりになります。

スチールラック3連に隙間なく平積みされた本と、床に置かれた段ボール

鍼灸院とクリニックの書庫を空けるとき

豊中市のクリニックは移転が理由でした。移転先の書棚に入る分だけを残し、漢方と中医学の残りを約1500冊お引き取りしています。値段の付きにくい本も含めて全部です。

『漢方医学概論』『経方医学』『古典に基づくエキス漢方方剤学』『皮内鍼法』が立ち並ぶ棚

待合に置いていた本と書庫の専門書を分ける必要はありません。仕分けは当店で進めます。鍼灸専門学校や大学の研究室、図書館の整理にも伺っており、蔵書印や管理ラベルのある本も内容を見て査定します。

実際につけた金額では、上海中医学院編『針灸学』が6,000円、『山本巌の臨床漢方』上下巻が5,000円、『漢方医学大全』が2,000円です。書名ごとの参考買取価格は東洋医学・漢方・鍼灸の買取価格一覧に並べています。当店は古物商許可(奈良県公安委員会 第641050000642号)を受け、全国古書籍商組合連合会に加盟しています。

閉院や移転の日程が決まっているときの進め方

鍼灸院やクリニックからのご依頼では、物件の引き渡し日が先に決まっていることがほとんどです。引き渡しに間に合うよう日程を組みます。診療時間外でも休診日でも伺います。

出張で伺う冊数は府県によって違います。大阪、奈良、兵庫、和歌山が約200冊から。京都と滋賀が約300冊から。岡山は約500冊からです。

これに満たない冊数でしたら宅配をご利用ください。約30冊から承っており、送料は当店が持ちます。北海道と沖縄以外は全国どこからでも送っていただけます。お手持ちの段ボールをお使いください。

蔵書が待合と書庫とご自宅に分かれているときは、合計でお知らせください。数え違いがあっても支障はありません。

東洋医学書の買取で多い質問 中文の医書と大系の端本

Q. 中国語の医書や影印本も査定の対象ですか?

A. 上海中医学院編『針灸学』には6,000円をつけています。中文の医書と古典の影印本は、日本語の解説がなくても内容で読める分野なので、探している治療家が続いています。簡体字と繁体字のどちらでも査定します。和書と混ざった棚のまま拝見します。

Q. 大系や叢書が全巻揃っていなくても売れますか?

A. 端本でも査定します。『近世漢方医学書集成』のように巻数の多い集成は、欠けている巻があっても残っている分でまとまりとして見ます。何巻から何巻まであるかが分かれば、その形で金額をお出しします。

Q. 値段の付きにくい本や資料が混ざっていても大丈夫ですか?

A. 全体を拝見して、買取できるものをご案内します。豊中市のクリニックからは、値段の付きにくい本も含めて約1500冊をまとめてお引き取りしました。金額の付かない本のご処分もあわせて承ります。

診療の合間に集めてこられた棚は、古典と臨床書と中文の本が混ざっているのが普通です。分けずにご相談ください。

Q. オリエント出版社の叢書がありますが、何巻あるか分かりません。

A. 数えずにご連絡ください。巻数の確認は函を開けてこちらで行います。この版元の叢書は全6巻から全30巻まで規模に幅があり、『臨床漢方診断学叢書』全30巻揃には45,000円をつけました。端本でも査定します。

Q. 鍼灸学校の教科書が何十冊もあるのですが。

A. 拝見します。教科書は改訂が入ると旧版を探す人が減るため、単体では大きな金額になりにくい帯です。ただし在学中に買い集めた専門書や実技書が同じ棚に混ざっていることが多いので、教科書だけを抜き出さずにお出しください。

Q. 患者さんに貸した本がまだ戻っていません。揃うまで待つべきでしょうか。

A. 揃うのを待たずにご連絡ください。叢書や大系は欠けたままでも査定します。戻ってきた分は、次の機会にあわせて拝見します。

Q. 経穴の掛図や人体図が本と一緒にあります。

A. 本とあわせてご相談ください。掛図や人体図は、本と同じ棚から出てくることの多いものです。丸めたまま置かれていることが多いので、広げたり伸ばしたりせずにおいてください。

Q. 中国で買ってきた医書があります。日本語版はありません。

A. 査定します。中文の医書は、日本語の解説がなくても内容で読める分野です。上海中医学院編『針灸学』には6,000円をつけました。簡体字と繁体字の別は問いません。和書と混ざった棚のまま拝見します。

Q. 湿気の多い場所に置いていたので、カビが心配です。

A. 程度によります。函や表紙の表面に点が出ている程度でしたら査定します。判断が難しくなるのは、本文の頁が貼り付いているもの、開くと粉が舞うもの、濡れた跡が本文まで届いているものです。拭いたり天日に干したりせず、置かれている状態のままお知らせください。

Q. 診療の合間しか時間が取れません。査定にどのくらいかかりますか。

A. 冊数と並び方によります。大阪市東淀川区の約5,000冊は、移動式の書棚に整理されていたためその日のうちに買取まで終えています。滋賀県大津市の3,000冊超は下見を別の日にして、翌日スタッフ5名で約4時間でした。診療時間外や休診日に合わせて伺いますので、ご都合の日をお知らせください。

Q. 東洋学術出版社のシリーズが途中の巻だけありません。

A. そのままお知らせください。中医学のシリーズは必要な分野から買い足していかれるため、最初から全部そろっている棚のほうが珍しいものです。手元にある分をまとまりとして見ます。

Q. 気功や整体、アーユルヴェーダの本が混ざっています。

A. あわせて拝見します。岡山県倉敷市の約700冊は、東洋医学の専門書から食事療法や薬草の本まで幅がありました。鍼灸や漢方の本だけを選び出す作業は要りません。

Q. 遠方ですが、鍼灸院を畳むので量がまとまっています。

A. 冊数と内容を伺ったうえで判断します。岡山県倉敷市へは奈良本店から出張しました。棚の画像を1枚お送りいただければ、伺えるかどうかをその場でお答えできます。

Q. 叢書の函に社名しか書いていないので、何の叢書か分かりません。

A. 函から1冊抜いて扉をご覧ください。オリエント出版社は診断学、病証学、雑誌復刻と複数の叢書を出しているため、背だけでは見分けがつきません。扉に叢書名と巻数が入っています。写真を1枚お送りいただければ、こちらで判別します。

Q. 別巻や索引の巻だけ見当たりません。

A. そのままお知らせください。『続 鍼灸医学諺解書集成』は本巻4冊に別巻2冊、『東洋医学雑誌復刻叢書』は解説と索引が付く構成です。これらが欠けると評価は下がりますが、本巻だけでも査定します。

Q. 定価の高い本のほうが高く買い取ってもらえますか。

A. 必ずしもそうではありません。上海中医学院編『針灸学』は定価33,000円で当店の参考買取価格が6,000円、『山本巌の臨床漢方』上下巻は定価22,000円で5,000円です。比率は一定しません。判断は定価ではなく、絶版かどうかと、いま探している方がどれだけいるかで決まります。