東洋医学・漢方・鍼灸の本の買取と査定のポイント 鍼灸院やクリニックの蔵書整理も承ります

鍼灸院やクリニックの書棚は、患者を診るために引かれてきた本で埋まっています。読み終えて置いてある本ではないので、閉院や移転が決まるとまとまった形で一度に出てきます。

上海中医学院編『針灸学』に6,000円、『山本巌の臨床漢方』上下巻(メディカルユーコン)に5,000円をつけた例があります。岡山県倉敷市へは奈良本店から伺い、本棚3つ分の約700冊をお引き取りしました。診療時間外や閉院日に合わせて伺います。

東洋医学書の買取価格 古典は古いほど、臨床書は新しいほど

同じ書棚に、刊行が古いほど探される本と、新しい版のほうが動く本が混ざっています。この分野の査定は、まずその二つを分けるところから始まります。

『黄帝内経』の注釈書と経穴の解説書では動きが逆です

『黄帝内経素問』や丹波康頼『医心方』の原典と注釈書は、刊行年で価値が決まりません。原文が確定している古典なので、江戸期の版本でも昭和の影印本でも、読める形で残っていることに意味があります。

いっぽう経穴の取り方や手技を解説した臨床書は、版が新しいほうが引き合いが強くなります。学校で使う教科書が改まると、旧版を探す人が減るためです。同じ棚から出た本でも、この二つは別の見方をします。

オリエント出版社と東洋学術出版社と医道の日本社

この3社の函が並んでいる棚は、まとまりとして数えます。オリエント出版社は東洋医学古典の復刻、東洋学術出版社は中医学のシリーズ、医道の日本社は鍼灸の専門書。それぞれ扱う領域が分かれているので、3社が揃っているとその方が何を追ってきたかが見えます。

『近世漢方医学書集成』なら名著出版、『鍼灸医学大系』なら雄渾社です。奥付を開かなくても、函の背の書体で見当がつくことがあります。

『近世漢方医学書集成』全116巻は巻数を先に数えます

大型集成は巻数の確認が最初です。全116巻が揃っている状態と、80巻ほど残っている状態では、扱いが変わります。端本でも査定はしますが、揃いと同じ金額にはなりません。

函の背に集成・叢書・影印とある本

  • 『黄帝内経素問』『医心方』(丹波康頼)などの古典の原典・影印本・注釈書
  • 『近世漢方医学書集成』(名著出版・全116巻)などの大型集成
  • 『臨床鍼灸古典全書』『日本漢方腹診叢書』(オリエント出版社)などの復刻叢書
  • 『鍼灸医学大系』(雄渾社)、『和刻漢籍医書集成』などの大系もの
  • 『国宝 半井家本医心方』『黄帝内経稀書集成』『臨床漢方病証学叢書』などの流通の少ない資料
  • 上海中医学院編『針灸学』のような中文のテキスト
  • 山本巌の臨床漢方』上下巻(メディカルユーコン)のような臨床家の著作
  • 漢方医学大全』のような大型の総論書
  • 経絡・経穴・脈診・腹診など臨床家向けの絶版書
  • 生薬・方剤・薬膳の専門書のまとまった揃い

影印本は図版が読めるかどうかを見ます

影印本は原典を写した本なので、図版の濃さが評価を左右します。刷りが薄くて経穴図の線が飛んでいるものや、和綴じの綴じ糸が切れて順序が分からなくなっているものは、資料として使いにくくなります。函の欠けは、中身が揃っていれば査定します。

漢方・鍼灸書の買取実例 大津3000冊超から東淀川区5000冊まで

3階に上がると床から天井までオリエント出版社の函でした 大津市

事前のお電話では300冊ほどと伺っていました。ご自宅の3階に上がると、オリエント出版社の書籍を相当数含む蔵書がぎっしり収まっていて、数えると3000冊を超えていました。その日は下見だけにして、翌日スタッフ5名で再訪問し、約4時間で運び出しまで終えています。冊数が見当と違っても、そのまま進めます。

鍼灸院の待合と自宅の書棚に分かれていた約700冊 堺市

2ヶ所を回ってお引き取りしました。合わせて約700冊のうち、オリエント出版社の書籍が約300冊。『国宝 半井家本医心方』『黄帝内経稀書集成』『日本漢方腹診叢書』『臨床漢方病証学叢書』と、市場に出る機会の少ない資料が並んでいました。

LINEに届いた1枚に『鍼灸医学典籍大系』の函が写っていました 神戸市

閉院した鍼灸院の約600冊を、ご親族からのご依頼でお引き取りしました。写真で『鍼灸医学典籍大系』と『黄帝内経霊枢・素問』が確認できたので、伺う前におおよその見当をお伝えできています。書名が読めない写真でも、函の背が写っていれば足ります。

下見のつもりで伺った日にそのまま約5000冊 大阪市東淀川区

ご自宅とは別に借りた部屋に、移動式の書棚が並んでいました。東洋医学と健康関連で約5000冊。下見だけの予定でしたが、その場で査定して買取まで進めています。倉敷市の一件も、LINEで画像をお送りいただいてから奈良本店を出て、本棚3つ分をまとめてお引き取りしました。

鍼灸院とクリニックの書庫を空けるとき

豊中市のクリニックは移転が理由でした。移転先の書棚に入る分だけを残し、漢方と中医学の残りを約1500冊お引き取りしています。値段の付きにくい本も含めて全部です。

待合に置いていた本と書庫の専門書を分ける必要はありません。仕分けは当店で進めます。鍼灸専門学校や大学の研究室、図書館の整理にも伺っており、蔵書印や管理ラベルのある本も内容を見て査定します。

実際につけた金額では、上海中医学院編『針灸学』が6,000円、『山本巌の臨床漢方』上下巻が5,000円、『漢方医学大全』が2,000円です。書名ごとの参考買取価格は東洋医学・漢方・鍼灸の買取価格一覧に並べています。当店は古物商許可(奈良県公安委員会 第641050000642号)を受け、全国古書籍商組合連合会に加盟しています。

東洋医学書の買取で多い質問 中文の医書と大系の端本

Q. 中国語の医書や影印本も査定の対象ですか?

A. 上海中医学院編『針灸学』には6,000円をつけています。中文の医書と古典の影印本は、日本語の解説がなくても内容で読める分野なので、探している治療家が続いています。簡体字と繁体字のどちらでも査定します。和書と混ざった棚のまま拝見します。

Q. 大系や叢書が全巻揃っていなくても売れますか?

A. 端本でも査定します。『近世漢方医学書集成』のように巻数の多い集成は、欠けている巻があっても残っている分でまとまりとして見ます。何巻から何巻まであるかが分かれば、その形で金額をお出しします。

Q. 値段の付きにくい本や資料が混ざっていても大丈夫ですか?

A. 全体を拝見して、買取できるものをご案内します。豊中市のクリニックからは、値段の付きにくい本も含めて約1500冊をまとめてお引き取りしました。金額の付かない本のご処分もあわせて承ります。

診療の合間に集めてこられた棚は、古典と臨床書と中文の本が混ざっているのが普通です。分けずにご相談ください。