「休日なので校内は静かですよ」と、門のところで先生に出迎えていただきました。研究室に入ると心理学の専門書が約3,000冊。査定に1時間、運び出しに1時間半かかりました。
大阪府内の大学の研究室でお引き取りした約2,000冊には200,000円、教授室の約1,500冊には100,000円をおつけしています。退職や退官で部屋を空ける日が決まっている場合は、その日程に合わせて伺います。

目次
200,000円から350円まで 心理学書の買取価格
部屋ごとまとまっているかどうかで、金額の桁が変わります。単体では数百円の本でも、研究室一部屋分そろえば数万円から数十万円になります。
実際につけた金額を高い順に並べます
大学の研究室で心理学と生物学の本を約2,000冊とDVD200本まとめてお引き取りしたときが200,000円。教授室の心理学書約1,500冊が100,000円。ユングが自分の内面を記録した『赤の書』は1冊で7,000円です。
単行本では、H.S.サリヴァン『精神医学は対人関係論である』が1,800円、臨床の実務書が400円から900円のあたりです。一般向けの新書は数十円のこともあります。
改訂版が出ても旧版が残る本と、そうでない本があります
心理学の本は2つに分かれます。フロイトやユングの原典と、その注釈や研究書は、刊行が古くても読まれ続けます。理論そのものが研究の対象なので、新しい本に置き換わりません。
いっぽう心理検査の手引きや資格試験のテキストは、版が新しいほど引き合いがあります。基準や手続きが改訂されると、古い版では実務に使えなくなるためです。同じ書棚から出た本でも、この2つは別の見方をします。
みすず書房と創元社と誠信書房の背が並んでいたら
心理学には版元の色がはっきり出ます。みすず書房はユング自伝や精神分析の翻訳、創元社は河合隼雄の著作とユング心理学、誠信書房は臨床心理学の実務書と翻訳。培風館の『ユング心理学入門』のような入門の定番もあります。
この4社の背が同じ棚に並んでいる状態は、あとから買い集めて作れるものではありません。まとまりとして評価します。
全集は巻数より、そろっている範囲を先に見ます
函の背を見て別にしておいていただきたい本
- フロイト全集(全22冊)などの精神分析の原典
- 河合隼雄著作集、講座 心理療法(岩波書店・全8巻)
- ユング研究(全10冊)、ユング自伝(全2巻・みすず書房)
- ロージァズ全集などの臨床心理学の集成
- ユング『赤の書』のような大型の記録
- 心理学総合事典、社会心理学事典などの専門辞典
- 発達心理学・児童心理学のハンドブック類
- 学会誌のバックナンバーがまとまっているもの
- 絶版になった翻訳書と、その原書
巻数が欠けていても査定します。第何巻から第何巻まで手元にあるかが分かれば、その形で金額をお出しします。
函入りの大型本は湿気に弱いところがあります
研究室の本は状態が良いことが多いのですが、退職後に自宅の押入れへ移されたものは湿気を受けます。函に染みが広がっている、開くと紙が貼り付いている、カビが粉になっているという状態は減額の要因です。
乾かそうとして日に当てると変色します。そのままにしておいてください。
3,000冊から300冊まで 心理学書の買取実例
研究室から自宅の本棚まで 心理学の蔵書7件
休日の校内は静かでした 研究室の約3,000冊
退職にともなうご相談で、大阪府内の大学へ伺いました。休日を選んでいただいたので校内は人がなく、門のところで先生に出迎えていただいています。心理学と精神医学と哲学が中心の約3,000冊で、査定に1時間、運び出しに1時間半でした。
書斎まるごと一室分 伊丹市の約2,500冊
引越しにともなう整理でした。哲学、心理学、精神分析学、社会学、近代思想史が混ざった書斎で、『現代思想の冒険者たち』のシリーズやフロイトとユングの原典が並んでいました。スタッフ3名で約2時間で運び出しています。
フロイトとユングが同じ棚に 約700冊
退職を機に整理されたご蔵書でした。フロイト全集の全22冊、河合隼雄の講座 心理療法(岩波書店・全8巻)と著作集、ユング研究の全10冊、そしてユング『赤の書』。学者と精神科医という立場の違いから別々の道を選んだ二人の本が、同じ棚に収まっていました。
本棚3つ分でした 神戸市長田区の約300冊
河合隼雄『ユング心理学入門』(培風館)と『エセンシャル・ユング』(創元社)が中心で、その隣にヤッフェ編『ユング自伝』全2巻(みすず書房)。さらに老松克博やJ.ヒルマンが続き、カルロス・カスタネダやタロットの本まで混ざっていました。心理学から神秘思想へ関心が広がっていく並び方でした。
ご遺族からのご依頼も承っています
大阪市天王寺区では、関東から一時帰省された方から、お父様の遺された約3,000冊をお引き取りしました。帰りの新幹線の時刻が決まっていたので、それに間に合う段取りで進めています。大阪市中央区の約2,000冊も遺品で、ヘーゲル全集やカント全集に心理学の本が混ざったご蔵書でした。
相談室やクリニックを閉じるとき
心理職の方の蔵書には、大学で使った理論書と、現場で使ってきた実務書の両方があります。事例検討の記録や研修の配布資料が本の間に挟まっていることもあります。
こうした資料は当店では扱えませんので、査定の際に抜き出してお返しします。相談者の情報が含まれるものは、こちらでは中を見ずにそのままお戻しする形です。
和歌山市では、大学の研究や資格取得に使われた学術書と実践的なカウンセリングの本が混ざった約350冊をお引き取りしました。理論と実務が入り混じった書棚でも、分けていただく必要はありません。
書名ごとの金額は心理学の買取価格一覧に並べています。当店は古物商許可(奈良県公安委員会 第641050000642号)を受け、全国古書籍商組合連合会に加盟しています。査定は代表の中川が担当します。
事例研究の資料 学会誌 心理検査の用紙
Q. 本の間に事例検討の資料が挟まっているかもしれません。
A. 査定のときに中を開いて確認し、挟まっているものは読まずにお返しします。相談者の情報が含まれる資料は当店では扱えません。ご心配な場合は、事前にお申し出いただければ、その場でご本人に確認しながら進めます。
Q. 学会誌が何十年分もあります。これも見てもらえますか?
A. まとまっている学会誌は査定します。何年から何年までそろっているかで扱いが変わりますので、抜けがあってもそのままでお見せください。ばらばらの号だけの場合は、他の本とあわせてのお引き取りになります。
Q. 心理検査の記録用紙や図版が本と一緒にあります。
A. 検査用具や記録用紙は買取の対象外です。手引きや解説書は書籍として査定します。用紙類は分けずに置いていただければ、当日こちらで仕分けてお返しします。
心理学の本は、読んだ人が誰かの話を聞くために使ってきた本です。理論書も実務書も、次に人と向き合う人の手に渡ります。部屋を空ける日が決まっているなら、書名が分からないままで結構です。棚の写真を数枚いただければ、何台で伺うかの見当がつきます。

