哲学書・思想書の買取 全集の書棚でも2万冊の書庫でも伺います

最初のお電話では、1000冊ほどというお話でした。数日後に「5000冊はあるかもしれない」と訂正のご連絡があり、大阪府枚方市のお宅へ伺うと、書斎と客間と廊下の書棚を合わせて約2万冊。哲学、思想、歴史、言語学の蔵書を、延べ12名とハイエース7杯、3トントラック2杯で、3日間かけて搬出しました。

哲学書と思想書は、当店が力を入れて集めているジャンルです。

参考買取価格は、平凡社『中世思想原典集成』と岩波書店『西田幾多郎全集』新版の50,000円から、事典の千円台、単行本の数百円まで幅があります。古代ギリシアから日本と中国の思想まで、分野ごとに何を見ているかを、12件の蔵書と書名ごとの金額で書きました。

創文社の西谷啓治著作集の函が積まれ、左にアウグスティヌス著作集の背が並んでいる

全20巻の揃いに50,000円 哲学書と思想書の買取価格

哲学書と思想書の買取価格は、全集が何巻そろっているかで大きく動きます。平凡社『中世思想原典集成』全20巻と別巻の揃いには50,000円をつけています。

新訳が出ても、絶版の全集は古書でしか手に入りません

プラトンやカントは、いまも新しい訳が出続けています。それでも古い全集を探す方が絶えないのは、個人全集や著作集が絶版になると、図書館の外では古書市場にしか残らないからです。研究で引用される訳文が旧全集のものであることも多く、版を指定して探す方がいます。

『中世思想原典集成』のような大部の集成は、一度品切れになると復刊されにくい種類の本です。

哲学書の査定で何を見ているかは、動画でもご覧いただけます。

カント全集は23冊で一組です

岩波書店のカント全集は全22巻に別巻を加えた23冊、同じ岩波のヘーゲル全集は全20巻を32冊に分けた構成です。巻の数え方が版元ごとに違うので、函の背に書かれた巻数と、実際に棚にある冊数を控えていただけると、査定の見当が早くつきます。数え方が分からないままでも、こちらで数えますのでご心配はいりません。

岩波書店のカント全集の白い函が2段に並んでいる

50,000円から2,100円まで 実際につけた参考価格

書名ごとに参考価格を出している哲学書

1冊ものの事典が千円台、揃いの全集が万円台という幅です。全集のほかにも、西田幾多郎や和辻哲郎のような日本の哲学者の著作集、現代思想の単行本、東洋思想や神秘思想の研究書まで、哲学の棚にあるものは分野を問わず査定します。

金額はいずれも2026年8月の時点のもので、状態と時期で動きます。

函入りの全集で見るところ 帯と函の背

哲学の全集は函入りが多く、函の状態と中身の付属品を先に見ます。月報は本体の巻を数えたあとに確認し、なくても査定します。配本の帯は残っていれば揃いの目印になります。函の背は棚に差した側だけが褪せます。

函の底が抜けかけているもの、函と本体の組み合わせが入れ替わっているものも拝見します。ヘーゲル全集のように1巻が複数冊に分かれる全集は、函と本体の番号が合っているかをこちらで確かめます。

哲学書は分野で値段が変わります 古代ギリシアから19世紀まで

同じ哲学の棚でも、古代の全集と19世紀の著作集と現代思想の単行本では、探している人も版元も違います。当店が実際に金額をつけた本を、分野ごとに並べます。

古代ギリシアとローマ プラトン全集と西洋古典叢書

岩波書店の『プラトン全集』は、田中美知太郎と藤沢令夫の編で、全15巻に別巻の総索引を加えた16冊です。1974年から1976年にかけて出た揃いで、泉大津市では小林秀雄全集と並んで棚にありました。文芸評論と西洋古典哲学が同じ棚に差してある蔵書で、約500冊でした。

京都大学学術出版会の『西洋古典叢書』は、1997年から刊行が続いていて、揃いというものが存在しない叢書です。ギリシアとローマの原典を1作ごとに訳したもので、どの巻があるかで見ます。ボエティウス『哲学のなぐさめ』の1冊は800円の参考買取価格です。

小林秀雄全集、高村光太郎選集、プラトン全集、ボードレール全集などの背表紙が並ぶ書棚

中世スコラとキリスト教哲学 中世思想原典集成の21冊

平凡社の『中世思想原典集成』は、1992年から2002年まで10年をかけて出た全20巻に、2002年の別巻「中世思想史・総索引」を加えた21冊です。書名ごとの参考買取価格では最も高い50,000円をつけています。

高槻市の約2,000冊には、アウグスティヌス著作集が函入りで並んでいました。

近世の哲学 みすず書房の本がまとまっていた遺品整理

デカルトからスピノザ、ライプニッツまでの近世の哲学では、みすず書房の哲学書と思想書がまとまっていた遺品整理に、蔵書全体で100,000円の買取金額をつけました。単行本では『スピノザ「エチカ」講義』が800円で、1冊ものの研究書は数百円から千円台の水準です。

ドイツ観念論 ヘーゲル全集は20巻を32冊に分けています

岩波書店の『ヘーゲル全集』は全20巻を32冊に分けた構成で、揃いの参考買取価格は20,000円です。岩波の『カント全集』23冊が45,000円ですので、版元が同じでも金額は倍以上違います。

ヘーゲル全集は1巻が複数冊に分かれているため、背の巻番号だけを数えると冊数が合いません。棚にある冊数をそのまま数えていただくか、こちらで数えます。

19世紀の哲学 白水社の限定800部の全集

白水社の『ショーペンハウアー全集』は全14巻に別巻を加えた15冊で、参考買取価格は15,000円です。本巻は1972年から1975年に出て、別巻の「ショーペンハウアー 生涯と思想」は1996年と、本巻の完結から21年空いています。新装復刊のセットには、函に「限定800部」「定価62,000円」のラベルが貼られています。

同じ白水社の『キルケゴール著作集』全21巻は30,000円です。こちらも限定800部で、第1巻から第10巻と第11巻から第21巻の2つの箱に分かれ、箱のラベルに全21巻セットの定価88,000円と入っています。箱ごと残っている揃いは、箱を捨てずにそのままにしておいてください。

ショーペンハウアー全集 全14巻・別巻1 限定800部 定価62,000円と印刷された白水社のラベル

白水社のキルケゴール著作集の函2箱。第1巻から第10巻と第11巻から第21巻のラベルに限定800部と全21巻セット定価88,000円の表示

マルクスと社会思想 資本論草稿集は配本の順と巻の順が違います

大月書店の『マルクス資本論草稿集』は全9巻で、1978年から1994年まで16年かけて出ました。新しいマルクス・エンゲルス全集(新メガ)の第2部をもとにした訳で、配本の順番と巻の番号が一致していません。配本ごとの帯が付いた揃いに13,000円の参考買取価格をつけています。

帯には配本の回数が印刷されていて、初回配本からそろっているかが分かります。帯を外して保管されている場合も、捨てずに函に入れておいてください。

マルクス資本論草稿集の函が第1巻から第9巻まで並び、配本ごとの帯が付いたところ

1冊ものは数百円まで、それでも文庫は例外です

書店で広く売られた1冊ものは、数百円までです。講談社学術文庫の『善の研究 全注釈』は100円、文響社の『その悩み、哲学書がすでに答えを出しています』は100円、『哲学と宗教全史』は500円、『哲学の木』は400円、『猫に学ぶ』は600円です。

それでも文庫は、哲学と思想では例外的にまとまって動く分野です。ちくま学芸文庫や岩波文庫が数百冊単位でそろっていれば、単行本がなくても伺います。金額の中心を作るのは全集と著作集で、文庫はその周りに付くものと考えていただければ近いです。

現代思想と日本、東洋の思想

20世紀の哲学は、版元が消えた全集と、まだ完結していない全集が混ざっています。日本と中国の思想は、辞典と著作集が金額を作ります。

現象学とハイデガー 版元が消えた全集

創文社の『ハイデッガー全集』は、ドイツ語版の全103巻を日本語に訳す企画で、既刊50冊のまま完結していません。創文社は2020年5月に閉業し、既刊分は東京大学出版会がプリント・オンデマンドで販売していますが、創文社版の函入りの揃いは古書でしか手に入りません。

高槻市の約2,000冊で函入りで並んでいた『西谷啓治著作集』も創文社です。事典では『ハイデガー事典』が2,100円、岩波の『哲学・思想事典』が4,000円です。

実存主義とフランス思想 須磨区の3,000冊

神戸市須磨区の遺品整理では、フランス文学の原書と翻訳と、思想と批評の本が約3,000冊ありました。書斎の壁一面の本棚に収まらない分が、床の段ボールに入っていた蔵書です。フランス語の本と日本語の本を分けずに、そのまま拝見しました。

サルトルやボーヴォワールの著作集は人文書院から出ています。

書棚に並ぶフランス語の原書と翻訳、思想・批評の本

構造主義とポスト構造主義 フーコー思考集成の全10巻

筑摩書房の『ミシェル・フーコー思考集成』は全10巻で、参考買取価格は25,000円です。巻ごとにカバーの色が違い、背に収録年が入っています。第1巻の帯には「20世紀最大の思想家の全貌がいま初めて明かされる」とあり、全10巻の刊行開始時の帯です。

京都市伏見区では、フーコー『言葉と物』、レヴィ=ストロース『野生の思考』、バルト『モードの体系』が同じ段に並んでいた約1,000冊の蔵書に、32,000円の買取金額をつけました。現代思想と心理学、科学と占いの本が同じ棚にあった蔵書です。

ミシェル・フーコー思考集成の第1巻が帯付きで手前にあり、第2巻から第10巻の背が色違いで並ぶ

フーコー『言葉と物』レヴィ=ストロース『野生の思考』バルト『モードの体系』など構造主義の主要著作

分析哲学 ウィトゲンシュタイン全集は10冊でも12冊でも売られています

大修館書店の『ウィトゲンシュタイン全集』は、本巻10巻に補巻2を加えた12冊で、1975年から刊行され、補巻2冊が出た1988年に完結しました。本巻の函は朱色と緑、補巻は灰色で、色で見分けられます。古書の市場では「全10冊」でも「全12冊」でも売られていて、揃いの数え方が紛らわしい全集です。当店は12冊揃に6,500円の参考買取価格をつけています。

分析哲学の単行本は勁草書房と産業図書から多く出ています。

ウィトゲンシュタイン全集の朱色と緑の函が第1巻から第10巻まで並び、右端に灰色の補巻1と補巻2が立っている

日本の哲学 西田幾多郎全集は新版24巻と旧版19巻があります

岩波書店の『西田幾多郎全集』は、2002年から2009年に出た新版が全24巻で、月報付の揃いに50,000円の参考買取価格をつけています。書名単位では中世思想原典集成と並ぶ最高額です。それより前の旧版は全19巻で、巻数が違います。全19巻で完結していれば旧版です。

『丸山眞男集』全16巻と別巻の17冊は2,500円で、月報がそろい、配本の帯が付いた揃いでした。大津市の約2,000冊には井筒俊彦『神秘哲学』が入っていて、文学と西洋思想の棚の中にありました。

岩波書店 新版西田幾多郎全集 全24巻の函が並ぶ揃い

中国思想と東洋の思想 大漢和辞典と白川静

大修館書店の『大漢和辞典』修訂第二版は、全12巻に索引と補巻を加えた15冊で、参考買取価格は12,000円です。平凡社の『白川静著作集 別巻 説文新義』全8巻は7,500円です。

大東市では『醫心方』『群書類従』など東洋医学と漢籍の約300冊を、茨木市では鈴木大拙の禅の本がフランス文学と同じ棚に並んだ約1,000冊を拝見しました。東洋の思想は、仏教の棚にも漢籍の棚にも西洋思想の棚にも差してあります。

大修館書店 大漢和辞典 修訂第二版の函が15冊並ぶ揃い

鈴木大拙『禅の思想』『禅仏教入門』や禅と精神分析など、禅・仏教思想の本が並ぶ

精神世界と重なる棚 シュタイナーコレクションと井筒俊彦

哲学の棚は、精神世界の棚と境目がはっきりしません。筑摩書房の『シュタイナーコレクション』全7巻は、月報付の揃いに3,500円の参考買取価格をつけています。大津市の井筒俊彦『神秘哲学』、茨木市の鈴木大拙の禅の本も、どちらの棚に置くかは集めた方しだいです。

シュタイナーや神智学の本がまとまっている蔵書は、スピリチュアル・精神世界の本の買取の記事で扱っています。哲学書と一緒に出てきたときは、分けずに同じ日に拝見します。

蔵書2万冊から段ボール4箱まで 哲学書と思想書の買取実例

哲学書と思想書のまとまった買取は、大阪府枚方市の約2万冊がこれまでで最大です。名古屋市天白区の3,000冊、伊丹市の約2,500冊、高槻市の約2,000冊と続き、少ないほうでは奈良市の段ボール4箱を宅配でお受けしました。

枚方市の2万冊は家全体が書庫でした

書斎だけでなく、客間にも廊下にも書棚が続いていました。戦国史から近代文化論、哲学と思想、言語学まで。ご本人にも総量が見えなくなっていた蔵書を、初日に全体を拝見して段取りを組み、2日目と3日目で搬出しました。冊数の見当が付かないままのご相談で構いません。

お申し込みのときの冊数と、伺ってからの冊数が違っていても構いません。本にスリップが挟まったままでも、抜いていただく必要はありません。

リフォームの日程が先に決まっていた高槻市の約2,000冊

工事の始まる日までに書棚を空にする必要があるご依頼でした。創文社の西谷啓治著作集、アウグスティヌス著作集と、函入りの著作集が多い棚で、鈴木大拙の禅の本やベンヤミンも並んでいました。函入りの全集は1冊が重いので、箱詰めから搬出までこちらで進めています。

西谷啓治著作集は創文社の白い函で、巻番号が背に縦に入っています。函を積んで箱に移すとき、番号の順は崩れて構いません。当日こちらで並べ直して数えますので、棚から出す順番を気にしていただく必要はありません。

名古屋市天白区へは3,000冊のご相談で車を出しました

芸術と思想と哲学の3,000冊です。関西の外でも、哲学書がこの規模でまとまっていれば日程を合わせて伺います。伊丹市では大学教授の書棚から哲学と心理学の約2,500冊をお譲りいただきました。どちらも書棚の写真を先にお送りいただいたことで、車と人数の見当を付けてから伺えた案件です。

天白区の3,000冊はハイエース1台に一度で載りきらず、日を分けて2日で搬出しています。

研究室の蔵書には、哲学書と理工系の専門書が混ざっていることがあります。数学書と物理学書の買取も同じ日にまとめて拝見できます。

伊丹市は引越を前にした大学教授の約2,500冊でした

伊丹市では、大学教授の方の引越にともなう蔵書整理で、哲学と心理学の専門書約2,500冊を拝見しました。壁一面の木の本棚に人文書が詰まり、通路の奥まで棚が続く部屋でした。スタッフ3名で約2時間で搬出しています。

壁一面の木の本棚に人文書が並び、通路の奥まで棚が続いている

大津市は文学と西洋思想が同じ棚の約2,000冊でした

大津市の遺品整理では、井筒俊彦『神秘哲学』、フーコー『知の考古学』といった哲学と思想と宗教の本が、塩野七生や須賀敦子の文学と同じ本棚にありました。約2,000冊で、哲学だけを抜き出さず、棚ごと拝見しています。文学の側は塩野七生『イタリア遺聞』や須賀敦子『地図のない道』でした。

井筒俊彦『神秘哲学』やフーコー『知の考古学』など、哲学・思想・宗教の本が本棚に並ぶ

天王寺区は哲学書と心理学書で約3,000冊でした

大阪市天王寺区では、哲学書と心理学書を中心にした約3,000冊を出張で拝見しました。大阪市内は約200冊から出張で伺っていますので、市内で全集がまとまっている場合は、冊数がそれに届かなくてもご相談ください。哲学と心理学が同じ棚にある蔵書は、伊丹市の大学教授の約2,500冊と同じ形です。

奈良市は段ボール4箱を宅配で 西洋政治思想史の学術書でした

奈良市からは、フュレ『フランス革命を考える』、バーリン『ロマン主義講義』、高澤紀恵『近世パリに生きる』、近藤和彦『文明の表象 英国』、村上陽一郎『近代科学と聖俗革命』といった西洋政治思想史と近世ヨーロッパ史の学術書が、段ボール4箱で届きました。冊数が出張の線に届かないときは、宅配買取が使えます。

宅配は約30冊からで、北海道と沖縄を除く全国から送れます。全集や専門書がまとまっていれば、北海道と沖縄からも承ります。段ボールは手持ちのもので、佐川急便の着払いでお送りください。送料と振込の手数料は当店が持ちます。全集は函ごと横に寝かせて重ねてください。着いてから2、3日で金額を伝え、了承の返事のあとに振り込みます。身分証の写しと、連絡先と振込先を書いたメモを一緒に入れてください。

フランス革命を考えるやバーリン ロマン主義講義などの背表紙が並ぶ

延べ12名とトラック2台 哲学全集の搬出

函入りの全集は、段ボール1箱に数冊しか入りません。哲学の蔵書整理で搬出が大がかりになるのはこのためで、枚方市の2万冊には延べ12名とハイエース7杯、3トントラック2杯が必要でした。箱をご用意いただく必要はなく、棚から出す作業からお任せいただけます。

書棚を1段ずつ引きで撮った写真が数枚あれば、何台で何時間かかるかをお伝えできます。書名が読めない写真で構いません。

出張は大阪と奈良、兵庫、和歌山が約200冊から、京都と滋賀が約300冊から、愛知や岡山は約500冊からです。全集が中心で冊数がそれより少ないときも、まずご相談ください。名古屋市天白区の3,000冊のように、数千冊なら関西の外へも日程を合わせて伺います。

当店は古物商許可(奈良県公安委員会 第641050000642号)を受け、全国古書籍商組合連合会に加盟しています。書名ごとの参考買取価格は哲学・思想の買取価格一覧に並べています。

大阪市内では、天王寺区で哲学書と心理学書を中心に約3,000冊をお譲りいただきました。天王寺区の3,000冊の出張買取に当日の様子があります。

岩波文庫だけでも売れますか 月報のない全集はどうなりますか 哲学書で聞かれる10の質問

Q. 岩波文庫やちくま学芸文庫ばかりです。単行本がなくても買取できますか?

A. 文庫だけでも査定します。哲学と思想は、文庫がまとまって動く数少ない分野です。ちくま文庫を中心に約1,000冊をお譲りいただいた例も、滋賀県草津市で光文社古典新訳文庫のまとまった約800冊の例もあります。

Q. 全集に挟まっていた月報を捨ててしまったかもしれません。

A. 月報がなくても査定します。全集はまず本体の巻がそろっているかを数えますので、月報の確認はその後です。残っている分が見つかったら、どの巻のものか分からないままで結構ですので、函にまとめて入れておいてください。

Q. ドイツ語やフランス語の原書が混ざっています。分けてから連絡すべきですか?

A. 分けずにそのままにしておいてください。神戸市須磨区では、フランス語の原書と翻訳と研究書が混ざった約3,000冊をお譲りいただきました。言語で仕分けていただく必要はありません。

Q. 西田幾多郎全集がありますが、第十九巻までしかありません。抜けていますか?

A. 全19巻で完結していれば旧版です。西田幾多郎全集は旧版が全19巻、2002年からの新版が全24巻で、新版の途中まででしたら第20巻以降が抜けていることになります。当店の50,000円は新版24巻揃の参考買取価格で、旧版は別の評価になります。旧版でも拝見しますので、巻数と刊行年を教えてください。

Q. 創文社の本が多いのですが、版元がなくなった本は売れますか?

A. 査定します。創文社は2020年に閉業し、『ハイデッガー全集』も『西谷啓治著作集』も創文社版の函入りは古書市場にしか残っていません。高槻市の約2,000冊には西谷啓治著作集が函入りで並んでいました。

Q. 函のラベルに「限定800部」と書いてあります。何か違いますか?

A. 白水社のショーペンハウアー全集とキルケゴール著作集の揃いには、限定部数と定価を印刷したラベルが函に貼られています。刷り部数が限られた揃いの目印になりますので、ラベルの付いた函は剥がさず、そのままにしておいてください。函ごと拝見します。

Q. 叢書・ウニベルシタスが50冊ほどあります。金額はつきますか?

A. 拝見しますが、1冊ものの単行本は300円から800円の水準です。法政大学出版局の叢書・ウニベルシタスでは、『幸福の追求 ハリウッドの再婚喜劇』が800円、『祖国地球』が650円、『アンファンタン』が300円です。冊数がまとまれば伺い、30冊からは宅配でもお送りいただけます。金額を作るのは全集と著作集のほうです。

Q. 全集はなく、哲学の事典が何冊かあるだけです。

A. 事典だけでも査定します。岩波の『哲学・思想事典』は4,000円、『ハイデガー事典』は2,100円で、1冊ものの中では事典が上のほうに来ます。大部の辞典では大修館書店の『大漢和辞典』15冊が12,000円です。

Q. 全集の函が日焼けして、背だけ色が変わっています。

A. 日焼けがあっても買取対象です。函入りの全集は棚に差した背だけが焼け、表と裏は色が残ります。揃いで並べたときの色の差を見ます。日焼けの分は金額に織り込んでお伝えしますので、函を外したり入れ替えたりせずにおいてください。

Q. 配本のときの帯が付いたままです。外して保管するものですか?

A. 付けたままにしておいてください。マルクス資本論草稿集のように配本ごとの帯が残っている揃いは、どの順で買いそろえられたかが分かります。帯は外れやすいので、函から出さずにそのままで結構です。

哲学書と思想書は、当店がいちばん力を入れて集めているジャンルです

プラトン全集から西田幾多郎全集まで、函入りの全集は箱詰めからお任せください。背に見える全集の名前をいくつかお知らせいただければ、車の台数と人数を決めて伺います。