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ご依頼者様の声
映画の本とDVDとCDを同じ店で見てもらえるのか分かりませんでしたが、棚のまま一緒に見ていただけました。植草甚一の巻数が抜けていることも気にせず数えてもらえて、一日で壁が空きました。
買取担当より
監督と女優の評伝、植草甚一のスクラップ・ブック、DVDとCDが同じ壁に並んでいました
京都市右京区で、生前整理にともない映画の本を中心とする蔵書約2,500冊を出張買取しました。山田宏一『映画はこうしてつくられる』、スザンネ・シェアマン『成瀬巳喜男 日常のきらめき』、晶文社の植草甚一スクラップ・ブック14冊、成瀬巳喜男のDVDと三島敏夫大全集のCD。読むものと観るものと聴くものが一つの壁にありました。

今回の買取
- ご依頼者 京都市右京区にお住まいの方
- お譲りいただいた書籍 映画の評伝と研究書、植草甚一の著作、文庫のエッセイ、映画のDVDと音楽のCD
- 買取日 2026年9月
- お伺い先 京都市右京区
- 買取方法 出張買取
- 冊数 約2,500冊(DVDとCDを含む)
- 当日の対応 壁一面の棚を左の列から順に拝見し、DVDとCDは本と分けずにその場で数えました。金額をお伝えしてお支払いし、値段のつかない分も一緒に積み込んでいます
植草甚一スクラップ・ブックが14冊。棚の並びがそのまま植草流でした
晶文社の植草甚一スクラップ・ブックは、1976年から1980年に出た全40巻と別巻を2004年から2005年に新装版で出し直したものです。今回はその新装版が14冊ありました。第2巻から第6巻、第10巻、第12巻、第19巻、それに『シネマディクトJの映画散歩』のフランス編、アメリカ編、イタリア編、『アンクルJの雑学百科』、『植草甚一自伝』と別巻です。
隣に『植草甚一読本』と、大谷能生『植草甚一の勉強』(本の雑誌社)。植草甚一が映画、ジャズ、ミステリ、喫茶店、街歩きを一つの頭で追いかけたように、この棚も映画の評伝の横にジャズの本、純喫茶の本、東京と京都の街歩きの本が続いていました。

監督と女優の名前で棚が分かれ、その人の日記と評伝が隣り合っていました
徳川夢声の棚には三國一朗『徳川夢聲の世界』(青蛙房)と、夢声自身の『くらがり二十年』『あかるみ十五年』(清流出版)。川島雄三の棚には本人の『花に嵐の映画もあるぞ』と藤本義一『川島雄三、サヨナラだけが人生だ』(河出書房新社)。成瀬巳喜男はスザンネ・シェアマン『成瀬巳喜男 日常のきらめき』(キネマ旬報社)の隣にDVDが並びます。
女優の評伝も一列にまとまっていました。澤地久枝『男ありて 志村喬の世界』、『女優 浅丘ルリ子』(キネマ旬報社)、『芦川いづみ』(文藝春秋)、『淡島千景 女優というプリズム』(青弓社)、淀川長治『ハリウッド黄金期の女優たち』。

映画を作る側の本も少なくありません。山田宏一『映画はこうしてつくられる』(草思社)、佐藤利明『P.C.L.映画の時代 ニッポン娯楽映画の源流1932-1937』(フィルムアート社)、樋口尚文『砂の器 映画の魔性』、内田樹『映画の構造分析』、撮影監督のインタビュー集『マスターズ・オブ・ライト』。浦崎浩實『映画人忌辰抄』『映画人墓参抄』(ワイズ出版)のように、映画人の亡くなった日を集めた本まで手元に置いておられました。

お譲りいただいた主な書籍
映画の評伝と研究書
- 山田宏一『映画はこうしてつくられる』(草思社)、山田宏一『ヒッチコック映画読本』(平凡社)
- スザンネ・シェアマン『成瀬巳喜男 日常のきらめき』(キネマ旬報社)
- 佐藤利明『P.C.L.映画の時代 ニッポン娯楽映画の源流1932-1937』(フィルムアート社)
- 藤本義一『川島雄三、サヨナラだけが人生だ』(河出書房新社)、川島雄三『花に嵐の映画もあるぞ』
- 澤地久枝『男ありて 志村喬の世界』(文藝春秋)、『淡島千景 女優というプリズム』(青弓社)
- 浦崎浩實『映画人忌辰抄』『映画人墓参抄』(ワイズ出版)
- 佐藤忠男『意地の美学 時代劇映画大全』(じゃこめてい出版)、結束信二『新選組血風録 シナリオ集』(新人物往来社)
- 淀川長治『ハリウッド黄金期の女優たち』、樋口尚文『砂の器 映画の魔性』、内田樹『映画の構造分析』
- 田中眞澄『「小津安二郎に憑かれた男」の映画案内』(草思社)、山田洋次『映画をつくる』(大月書店)
植草甚一と、その周りのエッセイ
- 植草甚一スクラップ・ブック 新装版 14冊(晶文社)、『植草甚一読本』(晶文社)
- 大谷能生『植草甚一の勉強』(本の雑誌社)
- 三國一朗『徳川夢聲の世界』(青蛙房)、徳川夢声『くらがり二十年』『あかるみ十五年』(清流出版)
- 坪内祐三『シブい本』(文藝春秋)、種村季弘『夢の覗き箱』(東京書籍)、野呂邦暢 随筆コレクション(みすず書房)
- 小林信彦対談集『映画につれてって』(キネマ旬報社)、酒井順子『松本清張の女たち』、松本清張全集(文藝春秋)
文庫の棚 3段
- 山田太一『月日の残像』『逃げていく街』『生きるかなしみ』ほか(ちくま文庫、中公文庫)
- 丸谷才一『快楽としての読書』日本篇と海外篇、『文章読本』『完本 日本語のために』ほか
- 貴田庄『小津安二郎美食三昧』『監督 小津安二郎入門 40のQ&A』、濱田研吾『脇役本』
DVDとCD
- 成瀬巳喜男の作品のDVD、『番場の忠太郎』『平手造酒』『天狗飛脚』など時代劇のDVD
- 『三島敏夫大全集』CD5枚組、女声コーラスとクラシックのCD
文庫は1冊の値段が小さくても、山田太一と丸谷才一のまとまりは数えます

文庫の棚は3段ありました。山田太一が10冊近く、丸谷才一の読書論とエッセイ、貴田庄の小津安二郎の本、川本三郎、吉行淳之介。ちくま文庫と中公文庫が多く、映画の本の隣に置かれたエッセイという性格でした。
文庫は1冊の金額こそ小さいものの、著者ごとにまとまっているとそのまま探している方がおられます。今回も単行本と分けずに数え、値段のつきにくいものは分けてお伝えしています。

右京区へは京都営業所から。京都市内は約300冊から伺います
今回は壁一面で約2,500冊でしたので、1日で査定から積み込みまで終えています。京都市内は約300冊から出張で伺いますので、棚1本でもご相談いただけます。
京都市では今年に入ってから、上京区で民俗学と陰陽五行の本約3,000冊を買取した案件、左京区で建築書と都市論約1,500冊を買取した案件、右京区で仏教書と心理学書を段ボール30箱買取した案件があります。右京区は今回で2件目です。

映画の本とDVD、CDが混ざっていても、道具や音楽の業者を別に呼ばなくて済みます。同じ日に同じ担当が拝見します。
植草甚一の端本、文庫の多い棚、DVDとCDについてのご質問
Q. 植草甚一スクラップ・ブックは41冊のうち14冊しかありません。それでも見てもらえますか。
A. 拝見します。今回も14冊でした。晶文社の新装版は2004年から2005年に出たもので、旧版の全40巻と別巻を出し直しています。どの巻があるかは、その日に担当が背の番号を読んで数えます。並べ直しは要りません。
Q. 映画の本より文庫のほうが多いのですが、文庫ばかりでも来てもらえますか。
A. 今回も文庫の棚が3段ありました。1冊の金額は小さくても、山田太一や丸谷才一のように著者ごとにまとまっていれば、単行本と一緒に数えます。京都市内は約300冊から伺っていますので、文庫が多くても冊数がそろえばご相談ください。
Q. 成瀬巳喜男や時代劇のDVDと、クラシックのCDも本と一緒に見てもらえますか。
A. 一緒に拝見します。今回は上段のDVDと下段のCDを本と分けずに数え、その場で金額をお伝えしました。枚数は当店が数えますので、ケースに入ったままで結構です。

映画と本と音楽を一つの壁に集めたご愛蔵書の旅立ち
監督と女優の評伝、植草甚一のスクラップ・ブック、DVDとCD。映画を一つの軸に、読む本と観るものと聴くものを同じ壁に並べてこられた蔵書でした。同じ映画人を追う次の読み手に、この並びのまま届けます。
京都市右京区より、ダイワブックサービスにお声掛けくださりありがとうございました。

