煎茶道具名品集

煎茶が隆盛を極めたのは、幕末から明治にかけての事でした。
この時代。日本の美は大きく様変わりしていきました。
著者である小川後楽さんにより、煎茶が輝いてた時代を体感できます。

煎茶の道具というのは、種類が豊富で一目で理解する事は困難です。
呼び方も複雑なので、混乱する人も多いでしょう。

本書では、煎茶器の特徴について詳しく解説しています。
特徴さえわかれば、理解が早くなります。

煎茶の5器を中心に紹介される茶器の数々は、繊細で優美な印象の中にも力強さを感じます。

煎茶の道具は、実に多種多様です。
初めて煎茶に触れる人が全てを覚えるのは、かなり長い道程に感じます。
本書で、1つ1つの道具についてじっくり勉強する事で煎茶がいかに魅力的なのかがわかります。

道具を鑑賞する時には、どこをどう見たらいいのでしょう。そんな時に、この本が道標となってくれます。茶器や道具の見方がわかれば、選ぶ時にも苦労しません。

煎茶の魅力は、道具だけではありません。煎茶のために尽力した人々にも光りを当てています。彼らがいたからこそ、現代の煎茶は輝いているのです。

                                                                                                                       2023年4月の買取価格です