奢灞都館の特装本『黄昏のウィーン』を函に入れて立てたところ。灰色の函の口は緑で縁取られ、明るい灰色の背に書名と「ジャン・カスー著 生田耕作翻訳」の金色の文字

黄昏のウィーン 特装本120部限定【奢灞都館】ジャン・カスー 著 生田耕作 訳 アルフォンス・イノウエ カラー銅版画6点綴込 函入 2000年

フランスの作家ジャン・カスーの小説を生田耕作が訳した『黄昏のウィーン』の特装本です。京都の奢灞都館が2000年3月に、120部限定で出しました。ハーネミューレ紙に刷ったアルフォンス・イノウエのカラー銅版画が、6点綴じ込まれています。参考買取価格は16,500円です。

参考買取価格16,500円

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買取価格は、状態や時期によって変動いたします。
査定金額は、実際の買取金額に近づくように「キズや使用感はあるが概ね良好」な状態を想定しています。

著者ジャン・カスー 著 / 生田耕作 訳 / アルフォンス・イノウエ 挿絵
出版社奢灞都館
出版年月2000年3月
ISBN/規格番号
定価
買取ジャンル美術書・アート本コレクター本・その他和本・古典籍・稀覯書

商品について

黄昏のウィーン 特装本の書誌と奥付の記載

  • 書名 黄昏のウィーン
  • 著者と訳者 ジャン・カスー 著、生田耕作 訳
  • 挿絵 アルフォンス・イノウエ(CiNiiの書誌の注記)
  • 原書 Les harmonies viennoises(1926年)
  • 版元と刊行 奢灞都館(京都)。2000年3月
  • 国立国会図書館の登録 187ページ、22cm、定価4,500円。特装本かどうかは書かれていません
  • 特装本の部数 120部限定。奥付の番号の欄に手書きで番号が入ります
  • 用紙と銅版画 本文用紙はリ・シマメ。ハーネミューレ紙に刷ったカラー銅版画6点を綴じ込み
  • 番号1〜50 綴じ込みの6点に加えて、和紙に刷った同じ銅版画6葉をたとうに入れて別に付けています
  • 番号51〜120 綴じ込みの6点だけです
  • 印刷と製本 創文社、須川バインダリー(奥付による)
  • 前の訳 『ウィーンの調べ』。東京創元社「世界大ロマン全集」第60巻(1959年4月)に、ロバート・ネーサン『ジェニーの肖像』と合わせて収録
  • 参考買取価格 16,500円

カスーの1926年の小説を、生田耕作が訳し直した本です

『黄昏のウィーン』は、フランスの作家ジャン・カスーが1926年に出した小説『Les harmonies viennoises』の日本語訳です。訳したのは、フランス文学者の生田耕作(1924〜1994)でした。版元の奢灞都館は生田が主宰した個人の出版社で、1972年から本を出していました。この本が出た2000年には、京都の鷹峯にありました。

生田耕作がこの小説を訳したのは、これが初めてではありません。1959年4月に『ウィーンの調べ』の題で、ロバート・ネーサンの『ジェニーの肖像』とともに東京創元社の「世界大ロマン全集」第60巻に入っています。2000年3月の『黄昏のウィーン』は、この訳を改めたものです。本になったのは生田が1994年に亡くなったあとで、奢灞都館は妻のかをるが続けていました。

挿絵は、蔵書票(本の持ち主を示して見返しに貼る小さな版画)や本の装画を手がけた銅版画家のアルフォンス・イノウエです。特装本では、ハーネミューレ紙(版画用の洋紙)に刷ったカラー銅版画6点を綴じ込んであります。番号が1から50の本には、同じ銅版画を和紙に刷った6葉が、たとう(紙を折って作った包み)に入って、別に付いています。51から120の本は、綴じ込みの6点だけです。

図書館の記録は2000年3月に出た1件だけで、国立国会図書館でもCiNiiでも特装本とは書かれていません。特装本かどうかは、奥付の上の「特装本120部限定」の文字と番号の欄で確かめます。書名が同じ本に、須永朝彦の『黄昏のウィーン』があります。こちらは新書館が1986年に出した、ハプスブルク王朝を扱った別の本です。

緑で縁取った灰色の函と、番号の欄がある奥付

写真では、本が函に収まったまま立っています。灰色の函の表面には細い筋のような模様があり、口のまわりは緑で縁取られています。明るい灰色の背には、書名の「黄昏のウィーン」と「ジャン・カスー著」「生田耕作翻訳」の文字が、金色で縦に入っています。

奥付には、いちばん上に「特装本120部限定」の文字があり、番号の欄には数字が手書きで入っています。その下には、本文用紙がリ・シマメであることと、番号ごとの銅版画の付き方が刷られています。著者の欄はカスーではなく訳者の生田耕作で、刊行者は生田かをるです。綴じ込みの銅版画は、写真には写っていません。

状態で見るところ

ご依頼の前に確かめておきたいこと

  • 奥付の番号を見ます。1から50の本なら、和紙刷りの銅版画6葉のたとうが残っているかを確かめます。なくても査定します
  • 綴じ込みのカラー銅版画が6点とも残っているか、ページからはがれていないかを見ます
  • 銅版画の色あせと、向かい合うページへの色移りを確かめます
  • 灰色の函の擦れと汚れ、緑の縁の色あせを見ます。函の角のへこみも確かめます
  • 明るい灰色の背の汚れと日焼けを見ます。天地小口(ページの上下と開く側の端)のシミも確かめます

版画が付いた本と、函入りの限定本の買取価格

版画の現物が添えられた本では、『版画藝術』第21号 李禹煥のオリジナル手摺木版画付きの15,000円です。函入りの限定本には、川西英『神戸百景』函入 限定1500部の11,000円もあります。

限定本の買取の例は、神戸市須磨区で限定本と豆本を買取した記事に書いています。およそ500冊の蔵書のなかに、火野葦平の詩に武井武雄が絵を添えた『玩具詩集』がありました。専用の帙(本を包む覆い)に入っていて、中のページには武井の木版画が刷られていました。

買取について

奢灞都館『黄昏のウィーン』特装本の参考買取価格は16,500円です。2026年9月時点の相場をもとにした参考価格で、状態や時期によって変動します。

宅配でお送りいただくことも、こちらから伺って買い取ることもできます。ほかにも奢灞都館の本や、銅版画の入った限定本があれば、和本・古典籍の買取のご案内をご覧ください。

著者について

ジャン・カスー(1897〜1986)は、フランスの作家で美術評論家です。スペインのビルバオに近いデウストで、アンダルシア出身の母のもとに生まれました。1926年に、この本の原書『Les harmonies viennoises』を出しています。第二次世界大戦中はレジスタンスに加わって逮捕されました。獄中では書くことを許されず、33篇のソネットを頭の中で作っています。戦後は1945年から1965年まで、パリの国立近代美術館の主任学芸員でした。

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買取方法

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